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エミィことえむこさん(@二十五時の奇跡)の日記ですげぇ素敵なバトンを拝見したので、勝手にお持ち帰りさせていただきました。
しかしこれハードル高ぇ!見事に自分で自分の首を絞める結果に…はっは。
「I LOVE YOU を訳しなさいバトン」
●ルール
その昔「I LOVE YOU」を夏目漱石が『月がキレイですね』と訳し、
二葉亭四迷は『わたし、死んでもいいわ』と訳したと言います。
さて、あなたなら「I LOVE YOU」をなんと訳しますか?
もちろん「好き」や「愛してる」など直接的な表現を使わずにお願いします。
●回答
ムラムラします。
……嘘ですごめんなさい(笑)
真面目な回答は下に畳ませていただきました~。
あ、その前に私信。イロガミさん!
うわあぁいザキゼル過去漫画ー!ありがとうございますありがとうございます!続き楽しみにしてますハァハァ
一.
この辺に花屋はあるか。
助手席の男にそう聞かれた時、山崎は不覚にも一瞬ほうけてしまった。
江戸郊外での公務からの帰り道。車の窓から見える景色は、山の中とは言わないまでも緑が多い。人家も決して多くはないこんな場所にそんな店があるはずがなかろうというのも勿論だが、むしろそれよりも、男の口からそんな単語が発せられたこと自体が意外で。
ハンドルを握ったまま、思わず左を向いて横顔を眺めること一秒強。開け放った窓に左肘をまかせて車外を眺めていた男が、ふと視線を寄越して「オイ、前」と呆れ顔で言うまで。山崎は返事をすることさえ忘れていた。
あ、すいません。軽く謝罪して前方に向き直った山崎に、助手席の男、土方は、それ以上何も言わずに視線を外に戻す。
昔ならここで怒鳴られていただろうな。山崎はそう考えて微苦笑を浮かべた。
この上司の直属に配置されて早や十数年。土方は、そろそろ三十路も半ばを越える。
若かりし頃に額に重たくかかっていた前髪は後ろにかき上げられ、日々の苦労の現れなのか、耳の後ろには白髪が数本。
普段の表情や語気は昔に比べれば随分丸くなった(ただし、そう感じるのは真選組結成当時からの長い付き合いの者だけらしい)けれど、厳格に隊士を率いる「鬼の副長」は未だ健在で。むしろ平素が少し和らいだだけに、公に見せる顔は凄みを増したとも思える。
――その、彼が。
花屋に何の用だろうか。
長らく彼に直属している身でも、やはり判らぬ事というのはあるものだ。何となく楽しい気分になって口角を上げる。
この辺には花屋は無いと思いますけど、と正直に告げれば、土方は窓の外を眺めたまま、そうかと短く応えた。
「……墓前に、供えようかと思ってな」
数秒の沈黙の後、ポツリと呟かれた答えに。
――ああ、そうか。ようやく山崎は気付く。
ミツバさんの墓はこの近くだ。
十年ほど前。若くして天に召された沖田の姉は、唯一の肉親である総悟がいつでも参れるようにと、故郷の武州ではなく江戸に程近い土地に埋葬された。
ごちゃごちゃした都会の空気では姉上に毒だと、郊外の緑が美しい場所を選んで。
確か、この先の三叉路を左に曲がった先の丘の上だ。何度か近藤とともに手を合わせに来たことのある山崎はそこを知っていた。
そして。土方があれから十年、一度も墓へ参っていないのも、知っている。
もう一生行かぬものと決めているのかと思っていたが、心境の変化でもあったのか。
それとも、何か報告したいことでもできたのだろうか。
黙って車を走らせていれば、土方がまた、静かに続ける。
「赦してもらえるとは思っちゃいねェが、懺悔させてもらうつもりだ」
…今更だけどな。そう言って柔らかに苦笑した土方の表情は、以前からは考えられぬほどに穏やか、だけれど。
瞳の奥には、未だ消えない強い自責の念が宿っていて。
十年前と重なるその色に、山崎は思わず口を開いた。
「…アンタ、そういうとこは相変わらずバカなんですね」
その言葉に。
土方は一瞬キョトンと目を瞠ってから、みるみるうちに眉間に皺を寄せて剣呑なオーラを立ち昇らせた。
「んだとコラ山崎テメェ…」
「あ!すいませんすいません間違えました!バカじゃなくて、えーと、困ったところというか呆れたところというか…」
「どれにしろ悪口だろうが上等だコラァ!」
昔より威圧感の増した声色で怒鳴られて、山崎は首を竦めながら三叉路を左にハンドルを切った。
途中に白ユリが自生している場所があったはずだから、そこで一旦停車しよう。そんなことを考えながら。
――『相変わらずバカですね』
山崎から土方への I LOVE YOU
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二. 土方とミツバの I LOVE YOU
三. 土方と銀時の I LOVE YOU
…をこの続きで書くつもりだったんですが、とりあえず今日はここで。
明日か明後日に時間があったら書こうと思います。
てかコレ、こんな長たらしく回答したら反則だよね!笑
すいません一言でまとめる力量がなくて orz